生活のさまざまなところでダムは役立っています。
ダムには次のような役割(やくわり)があります。
農業・産業・暮(く)らしに必要な水をたくわえ、川に水が少ないときに水を流します。
ダム上流に降(ふ)った雨ををダムに貯めることで、一度にたくさんの水が川に流れるのを防(ふせ)ぎます。
水が高いところから下へ流れ落ちる力を利用した発電機を回し電気をつくります。
雨の少ない時には利根川の水は少なくなり、私たちが使える水も不足します。
毎日の生活になくてはならない水を、いつでも使えるようにするには、川の水をどこかにたくわえておかなければなりません。その水をたくわえるのが川の上流につくられたダムなのです。
ダムをつくると、大きな湖ができます。そのため、ダムの上流に住んでいた人の中にはそれまで住んでいた家や畑が湖の底になってしまい、住みなれた土地を離れなければならない人たちがいます。
ダムは、こうした上流地域の人たちの協力によってつくられています。下流で生活する人は上流の人に感謝の気持ちを持って水を大切に使わなければなりません。
利根川上流の町や村では、川や川の水をよごさないために、下水道をつくるなど、さまざまな取り組みを行っています。また、子供たちも、川のゴミ拾いなどをして自然を守ろうとしています。